ビリンバウ職人のプロとアマの違い

突然ですがヴァイオリンとビリンバウの違いは何だと思いますか?

今日のテーマに絡めて言う場合、ヴァイオリンは職人にしか作れないけど、ビリンバウは誰でも作ってみられるという点です。なにせ弾力のある木を拾ってきて、それにカバッサ(ひょうたん)でも空き缶でも括り付ければそれらしいものができちゃいます。当然、ときには絶妙な組み合わせで素晴らしい音が出るということもあるでしょう。でもそれはあくまでも幸運の問題です。

いっぽうでビリンバウ職人は違います。

本物の職人は与えられた素材でベストの音質を作り出せる人です。もちろん1本のヴェルガ(木の棒)に対してカバッサが複数ある場合、それらを全部試して一番相性のいいものを選びます。ただし相性のいいものが見つかった場合でもそうでない場合でも、その組み合わせの中でさらにベストの音を探求します。それは例えばヴェルガの長さを切ったり、太さを調整したり、カバッサの口の大きさを変えてみたりという作業ですね。もちろんヴェルガにせよカバッサにせよ、一度切ったものは元に戻りませんので、どのあたりで見定めるかは真剣勝負です。

ようするに職人は、幸運に頼らず、自らの経験と技術を駆使してコンスタントにいい音のビリンバウを仕上げられる人です。

さらに言えば、初めから膝を当ててしならせることができないような硬い木、大人が二人乗ってもたわみもしないようなビリーバの原木からヴェルガを削りだすというのも、素人にはなかなか手が出せないでしょう。それをやってのけるのがプロです。

もちろん消費者としての皆さんにとっては、誰が作ろうが結果としていい音の出るビリンバウであれば、それが一番大事なことです。ただカポエイリスタの教養として、玉と石をごちゃまぜにして理解しないためにも、上記のような違いを知っておくことは無駄ではないと思います。

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